生産技術 /精密微細穴加工

ISSダイニチの精密微細穴加工

当社ではφ0.01mmの微細な穴をドリルで空けることができます。製品は小さくなるにつれて求められる穴も小さくなっていきます。平均的な髪の毛の太さはφ0.08mmからφ0.12mmと推定されているので、このサイズの穴がいかに小さいかをご理解いただけると思います。

微細穴自体に何かを通すという需要は少ないと思います。例えば、宇宙産業や原子力関連の部品に於いて、3D造形や鋳造過程で起きる空洞や微細なひび割れが、強度や性能にどのように影響を受けるかを調べるために、意図的に微細な穴や溝を製品に加工するよう求められる場合があります。

したがって普段は、直径φ0.05mmまたはφ0.10mmの穴をあけたり、ノズルなどの微細な穴を加工したりしています。超精密マシニングセンタを導入し、サブミクロンレベルの位置精度を制御する微細穴の穴あけにも挑戦しています。

私たちの加工技術

直径0.01mmの穴あけ

もし仮に、精密機械とφ0.01mmのドリルをお持ちで、カタログに記載されている加工条件を入力して加工ボタンを押しただけで、φ0.01mmの穴を開けることができるでしょうか。それは不可能です。微細な穴を加工するには多くの準備が必要です。これには、クランプの表面と加工する材料の準備、加工機の主軸の加熱、加工点への切削油の効率的な塗布などをよく考えなければなりません。もちろん多くの失敗を経験しました。

私たちはそれぞれの失敗に正面から向き合い、ドリルが壊れた理由や穴の形が崩れた理由に仮説を立て検証し、この経験を積み重ねてきました。

当社の加工した「小さな小さな穴」が、お客様の「大きな素晴らしい未来」に届くように、日々最適条件を探して仕事をしています。

もう一つの穴加工

ガンドリル
当社は微細穴加工だけではなく、ガンドリルマシンによる深穴加工も行っております。特徴はまっすぐで深い穴を空けられることです。

保有するガンドリルの本数は1600本を超えています。お客様の要求される穴径は概ねカバーできる体制を整えております。ニーズがある限り多様なドリルを増やし、それに対応する最適加工条件を常に研鑽しています。


円筒ホーニング
当社では穴の内面を磨き上げる円筒ホーニングにも対応しております。ガンドリルまたはEDMで加工された穴を研磨すると、真円度と円筒度が劇的に向上します。

穴の曲がりが最小限に抑えられていれば、このプロセスにより、穴は「入口から出口まで真円が保たれた完全な穴」に近づきます。(穴の曲がりは前述のガンドリルが真価を発揮します)。また、面粗度はRa 0.02の滑らかさまで研磨することが可能です。

ホーニングの加工ツールは、φ2mmから準備しており、プリンターのゴムローラーの金型、食品関連のノズル、自動車部品、その他のシリンダーやスリーブなど、さまざまな業界の製品に使用されています。

要求される穴径に対する安定感

当社はガンドリルで穴あけ加工、ホーニングで内径を磨きながら微調整するという2本柱を持っています。それぞれがそれぞれの短所を補完し、長所を活かします。

これらのバランスを取りながら、お客様の要求に応じて最高の穴あけと機械加工を提供するためのフレームワークを提供します。ここでも常に最適を目指し、巧く、早く穴を完成させるための技術を追求しています。